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イリヤの空、UFOの夏 最終巻

 2011-07-09
※ネタバレあり

読み終わったときは、なるほど、という感覚が一番近かったと思います。
最後にどうなるかということがわかっていて、それに向けてどうするのか、そのために出会った二人が、期待通りに、そして期待からはずれながら、夏の終わりに向かっていく。ただ、浅羽がいたから、浅羽だったから、期待以上に濃密な夏になったんだと思います。
軍側で関わっていた人にとって、それは「作戦」ではあったけれど、1巻から4巻まで通して見ればわかるように、榎本や椎名にとっては作戦以上の何かを含んでいて、榎本の場合は本当に作戦が頓挫しても良いと、本気で思っていたと思います。人類の滅亡か、伊里野の幸せか。本当に本当につらい作戦だったと思う。
人類の滅亡か、伊里野の幸せか。最後の伊里野と浅羽の選択もすばらしかったです。「みんなのため」、「人類のため」、そういった結論になる作品が今まで出会った作品ではほとんどでしたが、この作品は、「伊里野のため」、そして、「浅羽のため」、それぞれのために結論を出します。たった二人のために、お互いが好きな相手のために。なんの見栄も、装飾もない、まっすぐな想い。伊里野らしいし、浅羽らしかった。そんな身近な大切な人を想う気持ちが世界を救う。究極に美しく、哀しい結末でした。
あと、UFOが実在したこと。テレビでよく馬鹿にしたような特集があるように、笑っちゃうような話。それを「現実」としたことも良かった。それでこそ「作品」だと思うのです。
もしかしたら、世界は見えないところで動いているのかもしれない。今現実でも、UFOと戦っているのかもしれない。伊里野は、誰からも目を向けられず、それでもその人たちを救うことになります。伝えられない真実。そんな中、浅羽と出会ったこと。浅羽と夏を過ごしたこと。浅羽とダンスしたこと。浅羽の記憶が消されずに残ったこと。伊里野が実在した証。伊里野が生きた証。伊里野と生きた証。大きな大きなよかったマーク。
普通の生活や恋愛をすることすら許されなかった二人の物語。なんか全然うまく言葉にできてないですが、登場人物たちのまっすぐな想いにぐっときました。そして引き込まれる内容と展開、加速して、とまって、ゆるやかに進んで、また加速する、速度の変化のおもしろさ。終わってしまうのが寂しいと感じる作品でした。
二人にとって、作戦に関わってきた人々にとって、「最大限の幸福」。そんな夏だったように思います。いつの日か、見開きのイラストのように、浅羽の床屋で、浅羽が伊里野の髪を切る。しいたけじゃなくて、そんな夏が来ることを祈ってます。


イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫)イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫)
(2003/08)
秋山 瑞人

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